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EOSM(ダブルレンズキット)中古レビュー!

画質はそのまんま
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はい、Twitterでも散々言っておりましたが、とうとうEOSMを買ってしまいました!初代の中古です!ダブルレンズキットです!
ソフマップの中古価格で25000円ほどでした。付属品は説明書の類が一切無いほかは大体あります。

まずはスペックを簡単におさらい。
マウント…EF-M
有効画素数…1800万画素
最高ISO感度…12800(拡張時25600)
連写速度…4.3/秒
AF機構…ハイブリットCMOSAF
画像処理エンジン…DIGIC5
画像処理系はEOS kissX6iと同等だということですが、そこはCanonクオリティということで、今回は操作系統の方に話題を絞って書いていきたいと思います。
なお、自分はブラックを購入しました。

まずは外観から。
①本体+EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM
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まあ、ミラーレスといえばこんなもんでしょうという見た目。

②本体+EF-M 22mm F2 STM
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とてもコンパクトです。コンデジのポーチに入るかと思いましたが、流石に入らなかったです。

③本体+スピードライト90EX+EF-M 22mm F2 STM
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まずスピードライトを広角単焦点に合わせて使うことは滅多にないでしょうが、サイズの参考までに。

④本体+EFレンズアダプター+EF 28-105mm F3.5-4.5 USM
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今までちょっと大きいレベルだったこのレンズが、EOSMにつけるととても大きく見えます。

⑤EOSMとEOS kissX4のサイズ比較
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↑並べて
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↑真正面から
そもそもkissX4にはバッテリーグリップがついているので単純には比較できませんが。これでEOSMがいかに小さいかお分かりになると思います。
表面はEOS一眼レフと同様の梨地となっており、とても高級感があります。Canonのロゴはこれも一眼レフ同様に彫り込んであります。小さくても限りなくEOSに近いデザインをしています。

次は操作系統です。
モードダイヤルはタッチUIに統合され、シャッターボタン周りのダイヤルはインテリジェントオート・通常撮影・動画撮影の3つを切り替えるようになっており、電源スイッチはコンデジと同様の独立ボタンとなっています。
背面ボタン類もコンデジに近い配置となっており、動画録画ボタンはサムグリップ付近にあります。
一眼レフの特長でもある電子ダイヤルは十字ボタンの電子ホイールに替わり、親指付近にあったAEロックやフォーカスポイント変更などのボタンは、それぞれ別のところに割り当ててあります。

基本的な撮影の設定は、液晶画面のUIで行います。
INFOボタンか画面の[Q]ボタンで設定に入るのは、おそらくkissX7と似ていると思われます。タッチか電子ホイール、十字キーで値の変更が可能です。
撮影モードの変更は、現在のモードが表示してある左上の部分をタッチし、切り替えます。これに関してはタッチ以外の手段はなさそうです。
それ以外は、感覚でなんとかなると思います。コンデジからアップグレードした方も、一眼レフのサブ機として買った方も、そんなに迷わず使うことが出来ると思われます。
ただ、一眼レフの点で合わせていたAFポイントが四角のAFエリアになるので、AFエリア内に被写体をとらえても微妙(もしくは背景などに大胆に)にズレることがあります(特に枝などの細いものや極端に小さいものは外しやすいです)。そういう時は何度やってもダメなので素直にMFを使いましょう。

付属レンズについて
EF-M 18-55mm IS STM・・・EF-S 18-55mm ISとは比べ物にならない解像感・コントラストの良さ。STMでのAFも俊敏で鏡筒もしっかりしています。ズームリングが少し重めです。
きっとEF-S 18-55mm IS STMの写りはこんな感じなのでしょうか……?
EF-Sの方を投げたくなるくらいの違いで驚きました。EF-Sの方は同じ絞り値でも若干もやっとした描写になる場合があるので、そこの違いは大きいです。
(雲りの状態で試したのですが、晴れではまた違ってくるかもしれません)

EF-M 22mm STM・・・割と評判のよいレンズですが、僕の評価としても大体評判通りという感じです。☆4つくらいですか。
ライブビューでは絞ってある場合もあるのでわかりづらいですが、開放では派手に周辺減光を起こします。これはこれでよいのですが、気になる人は1,2段絞るとよいでしょう。
レンズ本体はとてもコンパクトかつそれなりに寄れるので、出番が多そうです。
割と広角なのとかなり寄れるのとで、料理の撮影に重宝しそうです。ミラーレスな分音も小さいですしね。
どちらのレンズも、開放からとても解像感が高く、デジタル補正なしでも色収差や球面収差等がほとんど見られません。光量が少なくても描写が安定しています。
50mm F1.8の解像感がそのままズームに来たような……そんな感じです。
今まで自分の使っていたレンズがもうダメなのか、EF-Mのレンズが素晴らしすぎるのか…。

最後に色々気づいたことを。
①EF-Mレンズは、電源OFF時に絞りが自動的に最小になるようです。22mmに関しては、電源OFFで自動的に沈胴します。起動時にそこに時間をとられているような気がしますが、他のメーカーでは沈胴式レンズは手動で繰り出さなければならず、その操作がなかなかにややこしいこともあるので自動でやってくれるのはCanonなりの気遣いだと思います。
②レンズ交換の際、CMOSセンサーが丸見えです。
一眼レフは埃が入ってもミラーかミラーボックス内に入ってセンサーにはなかなかつかないものですが、EOSMはむき出しです。レンズ交換の際はかなり注意が必要そうです。
③EF-MレンズのMF使用ですが、通常のEFレンズと違ってフォーカスリングはヘリコイドに機械的に連動していません。つまり、レンズ単体(本体と通電していない状況)ではフォーカスを動かせないということです。カメラ側でAF+MFもしくはMFと、フォーカスモードの設定を変更しておかないとMFが使えません。電子的な連動になっているのでしょう。→どうやら最近のフルタイムMF対応STMレンズ(EF-Sも含む)は、このタイプが割とあるようです。機械的に連動してないのは個人的にちと気持ち悪いですが。EF-Sはレンズで切り替えもこなしているのですかね。
もちろんEFレンズは通常通り使えます。切り替えもレンズのスイッチに依存し、本体の設定は影響しません。

④親指AFが可能!?です。
カスタム設定で、一眼レフと同様にAEロックのボタンにAFが割り当て可能です!いやぁこれには流石に驚きました。ちなみにEOSMでのAEロックは十字キーの←です。(動画モードの時は、タッチでAEロックが出来ます)
なお、中央決定キーに割り当てられたファンクションは、↓ボタン(ゴミ箱のマーク)に割り当てることができます。自分は、AFエリアを中央に戻す、で使っています。
kissでは動画モードでは親指はできませんが、EOSMでは動画でも親指が使えます。
AFエリアは十字キーでは動かなそうですし、タッチではど真ん中に戻すのは難しいので、一眼レフで使っているISO変更よりAFエリアを優先しました。
不用意なタッチで移動してしまうので、地味に使用回数は多いです。

まとめ
なんだかんだ、結局はそのままなんだ(いい意味で)
タッチUIや少ないボタンで作業をこなすこと、新しいEF-Mレンズシステムに戸惑うことはありましたが、やはりそこはCanon、根本的な操作は全く変わっていませんでした。
親指AFもできる点にはとても驚きましたし、ボタン数が減ってタッチUIに移行していてもボタンでの操作は殺さない。とても好感が持てました。

今後も、試写画像等、追記していきます。