CanonA-1だったりのまとめ
ずっと気になっていたA-1を、ようやく入手できました。
はあぁぁ格好いい。
— 記録用高山 (@kazuyoshi_taka) 2018年1月20日
この無骨なダイヤルの数々がまた良い。 pic.twitter.com/JdpHqOabVS
ヤフオクにて7000円程で落札。シャッターや露出計確認済み個体ということで、少し無理をしての落札。
届いた実物を見ると、ペンタ部のブラックペイントはハゲもキズもなく綺麗、革張りもスイッチ類も綺麗な美品でした。
基本動作は問題なし、Aシリーズ特有のシャッター鳴きも発生しておらず、露出計はスマホアプリと比較し実用レベルの精度が出ていることを確認。
いい買い物をしました。
本体のほかにパワーワインダーA2も付属。こちらも動作は問題なし。
動作の様子↓
パワーワインダーA2の連写。
— 記録用高山 (@kazuyoshi_taka) 2018年1月21日
時代を感じる。 pic.twitter.com/TVTnC2cZ0x
AE-1Pに付属していたワインダーAより、幾分かスリムになったような気がします。
CanonA-1は、当時としては画期的な5モードのAE機能を搭載した電子制御式のカメラです。
・プログラム―オート
・シャッター速度優先AE
・絞り優先AE
・実絞りAE
・ストロボAE(CAT使用)
の5種類になります
シャッター速度と絞り、どちらか片方が殆どだった時代において、両優先+プログラムオート搭載を最初に成し遂げた機種と思われます。
ダイヤルはSSと絞りを切り替えて使用するようになっており、ボディ内部に格納されているような形になっています。
ISOダイヤルでは、現代と表記は異なりますが露出補正も可能になっています。(1/2→-1/3、4→+2といった風?)
ファインダー内は、赤色の7セグメントLEDが搭載されており、SSと絞りが常に表示されます。比較的明るく視認性は良好です。未来を予測したかのようです。
メーカーごとにAvかTvか派閥みたくなってた時期に、両方搭載してなおかつファインダー内の7セグメントLEDはずるい、格好いい。 pic.twitter.com/BrE9K8tJkQ
— 記録用高山 (@kazuyoshi_taka) 2018年1月24日
機械回りの性能は、AE-1などとあまり変わらず、横走り布幕シャッターで最速は1/1000です。
セルフタイマーはLEDの点滅で表されます。2秒と10秒が設定可能です。
全ての設定をダイヤルやレバーでこなす、コクピットのようなゴツゴツさがなんとも言えません。格好いい。
F-1系統とは違う格好良さを感じます。メカメカしい。
一本目のフィルムは、生産終了が予告されているX-TRA400をチョイス。1-25現在まだ撮り終わっておりません・・・。
余談
余談ですが、個人的にCanonAシリーズの購入時チェック項目などについて話したいと思います。(主にAE-1、AE-1P、A-1)
・重要
①電池室液漏れ有無
②電源を入れると反応はあるか
③シャッターは動作するか(速度問わず)
④シャッター鳴き(シャッター速度に影響あり)
・可能であればチェック
⑤電池室蓋の爪割れ
⑥シャッター鳴き(シャッター速度影響なし)
⑦グリップ有無
⑧モルト劣化
⑨ファインダー状態
といったところでしょうか。殆どはAシリーズに限らずどのカメラでも言えることだと思います。
詳しく解説していくと…(上の番号に対応しています)
①Aシリーズは全機種電子制御のため、電源系統が動かない事には何もできません。なので電池室の状態は重要。
よく、巻き上げ不可・シャッター動作しません(電源なし状態)といった記述を見かけますが、電子制御のため一回巻き上げた状態では、それ以上は電源が無いことには動きません。この状態の場合、激安ジャンクなどであれば電源を入れて動く可能性に賭けるのもありだと思います。
②電源への反応はシャッター動作と一緒にチェックされる事が多いです。逆に、電源に反応するけれどもシャッターに関して記述が無い場合は電源が入るシャッター不良固体の可能性もあるので(実際は確認しているが書いていないという事も…)、避けた方が無難でしょう。
③シャッターは動作するかというより、幕は正常に動いているか、のチェックですね。何かしら動けば、低速・高速でも問題ない動作が見込めます。
④鳴きの記述が無ければスルーしてかまいません。目視で高速スピードで影響ありなどの記述の場合、シャッター鳴きが悪化している可能性があります。自力で分解・注油が出来ない方、自信が無い方は避けた方が無難でしょう。
⑤AE-1(P)、A-1の場合爪割れはグリップで押さえられるので使用上は問題ないです。それ以外の機種ではテープなどで無理やり押さえる事もできますが、基本的には×です。
⑥シャッター鳴きは、裏蓋から注射器などで注油すれば殆どの場合治るので、自信がある方はスルーしても構わないと思います。幕に影響が出ない軽度なものであれば写りには影響は起きません。
⑦電池室の爪割れに関連する項目です。あった方がホールド感は向上しますが、無くても問題は無いです。バラで出品されている場合もあります。
⑧⑨メーカー問わずどのカメラでも共通のチェック項目です。視認性に難ありのカビは使っていて不快になるので避けましょう。モルトは簡単に張り替えられますが、元々フィルルムの光線漏れなどは起きにくい構造なので、無くても問題ない場合が多いです。ミラーにべっとり付いているような場合は避けた方が良いです。
*上記項目が満たされてる場合に確実に動作することを保証するものではありません。参考程度で見て下さい。発売からかなり年数が経っている品物であり、オークション・中古品購入は自己責任でお願いいたします。問い合わせには一切お答えできませんのでご了承ください。
追記します(追記します詐欺)
余談パートⅡ
上記のA-1とほぼ同時期に落札したCanonEF。
露出計+空シャッターOKとのことでしたが、針押さえ露出計用のガバナがいかれているのか、レンズを付けると高確率でシャッターが下りてくれません。
絞り込みレバーをいじると下りるので、針押さえの段階で何か起きているのかもしれません。
しかも微妙にヤニ臭く、手元にある個体の方がシャッターが下りるという観点で見れば良個体という事態に・・・。完全に外れを引いてしまいました。
CanonEFの場合チェック項目が多く、空シャッター、通電、電子スローシャッター、露出計、絞り優先の動作…、通常のチェックと共にEF独自の確かめにくいチェックもしなければなりません。
EFは、機械式と電子式のハイブリットシャッターを採用しています。1秒~30秒は電子シャッター+スローガバナの二段構えになっており、通電しないと全て1/2になります。
この電子シャッターと露出計が壊れやすいらしく、中古市場には露出計×やスローシャッター×の個体が多く見受けられます。
自分が最初にハードオフで出会ったジャンクの個体は、奇跡的な良品だったということです。
ちなみに自分が最初に手に入れた個体は前期型で、オークションで手に入れた個体は後期型だそうです。前期型はファインダーがマイクロプリズムのみ、後期型はスプリットマイクロプリズムだそうです。両方持っていてもあまりうれしくありません。