趣味の倉庫

たかやまの、よしなしごと、おきば

Canon EFだったりAE-1 Programだったりのまとめ

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次第にフィルム機の運用にも慣れてきました。



未だにKodakのネガに殆ど手を出せていないですが、フジフィルムでも色々種類があるので楽しんでおります。


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CanonEFも順調に動いており、つい最近はサークルの合宿で伊豆大島にも連れて行きました。


気持ちいくらいに青い空と海を見るのは、いつでも感動するものです。
こういうときこそ、Velviaを使いたくなります。
そういえば、2018年の3月にリバーサル系の35mm5本パックが生産終了になるそうですね。もともと単品で買っていることが多いのですが、店頭から消える前にPROVIAとそれぞれ1箱ずつは買っておきたいものです。

久々にモノクロなんてやってみたり。


なんやかんやで、しょっちゅう連れ出してはフィルムを浪費する生活が続きましたある日


Canon AE-1 Program でございます。

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現場はとあるハードオフ。ジャンク品コーナーのガラスケースの中でした。
店舗は違えど、EFを衝動買いしたときと同じ状況。

ボディのみジャンク品、シャッターは確認とだけ記載あり、なんとワインダーAつき。税抜き3000円。
4LR44は持っていないのでコメントを信じ、ワインダーには液漏れなしの美品。買うしかありませんでした。
周りをうろつくこと30分、店員さんを呼んで状態を確認し、そのまま会計へ。
ついでに、中古コーナーに並んでいたNewFD50mmF1.8も買ってしまいました。こちらは2000円なり。

自宅に帰って、LR44×4とアルミホイルでスペーサーをつくり動作確認。
色々と動かす前に、フィルム室等を確認するもモルト劣化等なし。むしろ張り替えたっぽい・・・?
ミラーも綺麗。ワインダーを外して接点をショートさせてやると問題なく動作。なんとも古めかしい音。

問題なのはシャッター鳴き。
Aシリーズ全般に発生する持病みたいなもので、シャッター機構の真鍮ギヤがオイル切れでキーキー鳴るのが症状。露出の不安定にもつながる場合があるとかないとか。
↑の動画はまさに鳴いている状態です。ワインダーの音で聞き取りづらいですが、レリーズ時に「キュキュッ!」といった音が聞こえるかと思います。
一見、正常に動いているように見えますが、ミラーの動きが遅い(EFと目視で比較)ので、不安に思いつつも一本目。

露出に問題は無さそうでした。
しかし、音が気になるので注油を決行。
本来であれば軍艦部から全部バラすそうですが、裏ブタから無理やり差す方法もあるらしく、今回はそちらで注油。
方法は他サイト様の方位が詳しいのでそちらを・・・。
左側ちょい上にある電磁石のトリガーの様な部分の奥3cm辺りに見える真鍮のギヤが鳴くそれで、そこに少し精密機械用の潤滑油やミシンオイルを差すそうです。
あまり量が多すぎるとシャッター幕に染みてくるそうなのでくれぐれも控えめに。
自分の場合は、差してから30回くらいシャッターを動かした辺りから、鳴く音が小さくなりました。

そして、治った結果が↓

全然違いますね。ミラーの速度もEFと同じくらいになりました。

Canon AE-1 Programは、AE-1をベースとして、当時としてはまだ珍しいプログラムオート、つまり自動露出を備えた機種です。
制御はマイクロコンピューターのため、機械式と違い電池が無ければシャッターは動きません。高機能化の代償でしょうか。
ダイヤル類は機械式の頃からあまり変わってませんが、1/1000の上に緑で誇らしげに刻印された「PROGRAM」の文字が印象的です。
ファインダー内は追針式ではなくLED表示に変わり、多少ながら暗いところでも見やすくなりました。
オート時はシャッター速度は分かりませんが(1/30以下だとPマークが点滅します)絞り値はしっかり表示されます。
マウント部横に露出計作動(銀色)、AEロック(黒色)のボタンがありますが、あまり使いません。
通常、露出計はシャッターボタン半押しで動作させます。この辺りはなんとも現代的ですね。
電源は巻き上げレバー根本にあり、L,A,Sとあります。Lが電源オフでAがオンです。Sの位置は10秒のセルフタイマーが使えます。ちなみに電子ブザーです。

今回の個体にはパワーワインダーAが付属していました。スイッチはオンオフのみで、シャッターボタンを押し続けると連写になります。秒間2コマだそうです。
動作は単3電池4本。充電池でもなんとか動作します。
しかし、AE-1PにはパワーワインダーA2が本命らしく、同じく連写は秒間2コマですが、単写と連写の切り替えスイッチがあり、少し平べったいです。市場価格はAより高めです。
デザイン的にはAのほうが好きですね。
モードラもあるそうで。モータードライブMAというモノです。シャッターボタンはモードラ側についており、連写性能は秒間5コマ、現代の一眼レフ並ですね。
ただ、動作には単3電池12本が必要みたいなので、おいそれと手が出せるものではないでしょう。

とまあ、色々と自動化が進んでいる過渡期の機種であることがお分かりいただけたと思います。
コンピューターなんだけど機械式のような古臭さもある。なんとも面白いですね。

 
シャッター鳴き完治後のフィルムはまだ上がっておりませんので、また後日・・・。