趣味の倉庫

たかやまの、よしなしごと、おきば

EF 28-105mm F3.5-4.5 USM レビュー

1992年製とは思えない…
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なんでそんな古いレンズをいまさらレビューなんて…、と思うかもしれませんが。
いいえ!今だからです!
フィルム時代に製造されたレンズをデジタル機で使ってみたらどうなるのか?という面も含めて紹介していきたいと思います。

レンズはヤフオクにて3000円ほどで落札。現状品とのことでしたが、写真で見た限り状態はよさそう。カビも傷もない。
ということで無事落札。手元に届いてから急いで確認しましたが、AF・絞り共に不調はなく、美品でした。

まずレンズのスペックをおさらい。
焦点距離・・・28mm-105mm
絞り・・・F3.5~F4.5
フィルター径・・・58mm
AF・・・フルタイムマニュアル対応USM
絞り羽・・・5枚
最短距離・・・0.5m
フード・・・EW-63(Ⅱもつきます)
といったところです。

装着した様子(EOS kissX4+BG-E8互換)
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さほど大きくなく、でも大きさの割にはカバーしている焦点距離の範囲が広いので使い勝手がよいです。
通常のレンズと比べて、ピントリングとズームリングの位置が違います(通常ピントが前にあります)が、慣れてしまえば気になりません。AF時は回転せず、MFを使用するときのみ回ります。
ズームリングの回転は軽いですが、程よく重みがあります。
フォーカスはインナーのため、全長はズームに比例します。USM搭載なので、モーター音は一切せずに、スッスッとこすれるような音しかしません。
サーボAFの追従性もすこぶる良いです。これがUSMかぁ・・・と今までジーコばっかり使っていた自分は感心しきりです。

撮影例
(35mm換算の値は載せていません)
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1/200、F4.5、ISO 400、88mm

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1/400、F5.6、ISO 800、105mm

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1/250、F8.0、ISO 200、40mm
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1/250、F7.1、ISO 100、28mm

(画像に編集・リサイズは施しておりません)
開放で撮ると、等倍表示したときに若干甘い感じがしますが、印刷ではわからない程です。1段2段絞れば解像感が増し、なかなか良い描写をします。さすが、Canon純正といったところです。
基本的には、F6.3~7.1で常用することをお勧めします。これくらいの値であればどんな場面でも安定した解像度を得られるのですが、もう少し明るさが欲しい、というときには広角端の場合はF4.5、望遠単はF5.6くらいが限界と思った方が良いです。開放での使用はちょっと賭けな感じもあり、細部はそれなりにソフトになってしまうのであまりお勧めしません・・・。
色の乗りもそこそこ良く、レンズの黄ばみもそんなにありません。
フレアにはそれなりに弱く、ハレ切りなど工夫が必要です。フレアが入ると全体が黄色っぽく写る傾向があります。
ゴーストに関しては嫌な出方はしないので、写真の一部としてとらえるのも手でしょう。
是非ともフードも一緒に探してつけてやってください。せっかく花形なのですから。


結論・・・すげぇ…("゚д゚)ポカーン

~続、171Dを復活させる~
久しぶりに171Dを分解しました。最近何回か前玉をいじっているのにも関わらず収差が直らないのはきっと前玉以外が原因だと、ほかの部分をいじることに。
後玉はトルクスだったので断念。ネジ3本で止まっている中玉をいじってみることに。
中玉の構造は、カバー→レンズ(ネジ3本)→スペーサーといった具合。
じゃあ取り敢えず中玉のスペーサー抜いてみよう!(?)ということで、戻すときに、カバー→スペーサー→レンズ、と戻すことに。
そうすると・・・
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1/200、F5.6、ISO 400、77mm
なんかピントの芯が前よりしっかりしてる!
ということでこの状態でしばらく調整を続けていこうと思います。
このレンズ、ちょっと黄ばんでいるのが気になりますが・・・、まあいいでしょう。

2016-02-09・・・レンズの描写に関して追記・訂正しました。